もう悩まないで。母乳の出が悪いのに、母乳推進育児を頑張った末路

母乳 出が悪い 年子育児体験談

皆さんは子供を育てる際、母乳でしたか?

ミルクでしたか?それとも混合でしたか?

ミルクをあげていると、

え?完母じゃないの?
母乳が出るのにミルクもあげるの?

なんて、言われたことのある人もいるかもしれません。

私も言われたことのある一人でした。

母乳の出が悪いのに、私は母乳育児を頑張っていました。

子供は元気に育ってくれればいい。
私はそう思っていたのに、なぜ母乳育児を頑張っていたのか。
こんな大変な思いをしてほしくない。との思いから綴ります。

この記事は、母乳に悩む全てのママにおススメです。


母乳推進育児をしていた経緯

第一子を妊娠が発覚し、どこの産婦人科がいいか悩んでいました。

今住んでいるところは地元じゃないし、どこがいいのか分からないな。

うぅむ。ここは古すぎるし、ここは不妊治療専門だし。
距離的にもここかな~。

私が選んだのは、当時住んでいた家から割と近い産婦人科でした。

他に選択肢もなさそうだし、ここにしよう。

そこの産婦人科は、以前は出産もできたのですが、

今は検診はここで、出産は大病院でという決まりでした。

私が通っていた産婦人科で以前出産をした友人は、

あぁ~。あそこの産婦人科行ってるんだ。
先生厳しいでしょ。

と言っていたのですが、検診の時点では特に厳しいことを言われることもありませんでした。

厳しい?
体重が結構増えてきてるけど、何にも言われないし、何が厳しいんだろう…。

第一子出産

無事に第一子を出産し、育児が始まりました。

以前から母乳で育てることの大切さは聞いていました。

そして、出産したら母乳も出るものだと思っていたので、

母乳で育てなきゃ!とは、深く考えていませんでした。

赤ちゃんが泣くとおむつを替え、さぁ授乳。

うまくできません。

でも何度もトライして段々上手になり、どうにか吸ってくれるようにはなりました。

できるようになって初めて周りを見渡すと…。

あのママは授乳前と授乳後で赤ちゃんの体重を量っている。
私は何にも言われないけどなんでかな。

入院中のある日、好奇心で量ってみることに。

え!?15分もあげたのに、1gも増えてない!?
どうゆう事なの!?

私は愕然としました。

その後も頑張って飲ませても、ほとんど増えません。

赤ちゃんが泣く

オムツを替える

授乳する

まだ泣く

だっこする

まだだめ

また授乳する

どうにも困って、看護師さんにミルクを作ってもらって飲ませる。

入院中はその繰り返しでした。

「ミルク、あげてないだろうね?」

出産をしたら、産院に連絡をするように言われていました。

電話をすると、よく頑張ったね。という言葉と共に、

「ミルク、あげてないだろうね?」と言われました。

私は悪いことをしているのかも?と焦りました。

正直に、ミルクをあげていることを言いました。

すると、

あぁ、あそこの病院はすぐにミルクをあげるからな。
僕が言ってあげる。

次の日、産婦人科医の先生が大病院まで来てくれました。

そして、色々話をして慌ただしく帰っていきました。

産後も検診は週1

産院に出産した旨を連絡した際、

退院したら1週間以内に来てください。

と言われていました。

退院して1週間以内の予約の日、産院に行きました。

受け付けを済まし、今までの授乳状況を申告します。

元々予約してあっても1時間待つのは当たり前のところだったので、

新生児を連れて長時間待ちました。

助産師さんによる、授乳のチェックもあります。

授乳室はテーブルと椅子があるだけ。

仕切りもなく他のママと二人で向かい合って座っています。

母乳だけだと全然体重増えてなかったし、ちゃんと授乳できてるか不安だな。
でも、向かいに座っているママの方ばかり指導して全然こっちは気にしてくれない。

それが終わるとやっと先生の診察です。

え?これだけ増えてるのに、ミルクをあげてるの?
うん。とりあえずミルクはやめよう。
今までこれだけの患者さんに指導してきたけど、ミルクを足したのはたった2%だけ。
だから、あなたもできるはず。

そう言われて、

何年もお医者さんをやっている先生が言うんだから、そうなんだろう。
とりあえず言われたようにやってみよう。

と、その日からミルクを足すのはやめました。

こうして私は自らしたかったわけではなく、母乳推進育児をすることになりました。

今思えば、母乳を推進している産婦人科に来ているのだから、もちろん母乳で育てたいんだよね?助けてあげるからね。ということだったのかなと思います。

ミルクを足すのをやめたら

産婦人科に行ってきたその日からミルクを足すのはやめました。

すると、またあのループが襲ってきます。

赤ちゃんが泣く

オムツを替える

授乳をする

まだ泣く

だっこする

だめ

もう一度オムツを確認する

授乳する

まだだめ

でもミルクはあげられない

今度のループは終わりません。

赤ちゃんが泣き止まないのです。

どうにか添い乳をして、寝かす日々。

夜中、授乳しても泣き止まないので、僕が代わりにだっこすることにしました。
歌を歌いながら、ギャン泣きの娘をだっこしてグルグル歩き回ったことは一生忘れない思い出です。

1週間後また検診

ちゃんとミルクを足さずにできているか。

確認のための検診が1週間後にありました。

また1時間程待ち、診察です。

家を出る前に授乳してきたにもかかわらず、うちの子は1時間など、どうにも待てません。

大泣きされながら1時間。

あまりに泣くので授乳してもいいか確認して、授乳室へ。

でも、授乳室を出ても泣く娘。

どうにか診察の時間になりました。

うぅ~ん。あんまり増えてないね。
でも、少しずつ母乳も出るようになってきたし、じゃあ少しだけミルクを足そう。
足すのも哺乳瓶じゃだめコップで飲ませてね。
無理ならこのシリンジを使うように
もちろん、母乳をあげてそれでも足りなかった時だけだよ。

え?コップ?何言ってるんだろう。
正しいことを言っているのかもしれないけど、正直もうしんどすぎる。
今までしてきた授乳に加えて、ミルクもごく少量作って、シリンジで飲ませるの?

でも、やらずにできないと言うわけにもいかず、一応やることにしました。

そしてまた1週間後に検診です。

この検診は保険はききますが、もちろん補助券などがあるわけではなく実費。
とにかく頻回授乳!と言われていたので、毎日1時間おきに授乳。
1日の授乳回数が20回を超える日も多々ありました。

どうにも泣き止まない娘

次の検診まで、本当に長く感じました。

1日の授乳回数はたいして減らず、

ミルクを作ってシリンジで少量ずつ飲ませるという手間が増えました。

昼間も寝てくれる時間はあまりないのに、夜中も泣きまくり私も寝れません。

やっときた検診の日。

うぅん。少し増えたけど、もう少しミルクの量を増やしましょう。
でも、母乳をあげるのが先
必要なかったらミルクはあげないようにしてね。
じゃあ次は予防接種の時にみましょう。

あぁ、やっと週1の検診が終わった。

私はとりあえずホッとしました。

大泣きの新生児を連れて産後の体で1時間以上も待たなくていいんだ。
ミルクももう少しあげていいんだ。

混合育児をすることに

ミルクをもう少しあげてもいいと言う事になったものの、

”とにかくミルクはあげないで。”というフレーズが

私の頭にこびりついて、追い詰められていました。

私は結局、母乳の出が悪いらしい。
母親失格だな。ほかの人よりもっと頑張らないと。
みんなこのくらいやってる。みんなやってきてるんだから。

さらに、赤ちゃんが寝ていても、

赤ちゃん、本当にお腹いっぱいになってるかな。
これ寝てるんだよね?生きてるよね?

と、赤ちゃんが寝ていても心は休まりませんでした。

赤ちゃんが成長するにつれて、段々その生活にも慣れてきたのですが、

でも、段々ミルクの量は減らしていって、母乳だけでいけるといいね。

と言われていたので、ミルクは極力必要な量だけ。と気を使っていました。

すると、結局泣く。

一日のほとんどの時間を抱っこで授乳して過ごしていました。

この頃は、大変ながらどうにか毎日をこなしていました。

第2子妊娠発覚

予防接種時の検診では、注射だけしてあまりなにも言われなくなっていきました。

なので、順調に育っている。そう思っていました。

そんな矢先、第二子を産後6か月で妊娠しました。

また産院に行くと第2子妊娠の早さに、とても驚かれました。

でも、授乳は今まで通りしていい。との事だったので、授乳も続けました。

身長・体重の増加が減った

10か月検診の日、

今日はたまたま他の先生の、週1回しかない枠に予約していました。

うぅ~ん。ちょっと成長曲線が…。

うちの子の体重は、成長曲線の標準の範囲の、一番下につきそうでした。

6か月検診の時点で、

  • 身長は標準の範囲内でかなり上=背が高く
  • 体重は標準の範囲内でかなり下=体重は軽い

だったのですが、「標準に入っていればいいから。」

先生から聞いていたので、あまり気に留めていませんでした。

でも、今回はどう見ても下過ぎる。

そして、身長も体重もあまり増加していない。

これは大変なことをしてしまった。

その時、やっと気づきました。

やっぱり足りてなかったんだ。

この時の検診はショックで先生の話をあまり覚えていません。

家に帰ってから子供を抱きしめながら泣きました。

お母さんが何にも分かってなかったから、ごめんなさい

第2子妊娠で更に母乳が出ていない

赤ちゃんのママは私なんだから、自分で考えてやらないと。

母乳はあげ続けるけど、それは子供が安心するため。

離乳食も始まっているし、お腹がすいたのならちゃんとミルクを足してあげよう。

そう心に覚悟を決めました。

2か月後の1歳には、

  • 身長は真ん中ちょい下
  • 体重は下から3分の1のところになり、

本当に順調に大きくなってくれました。

4歳の現在は身長が高く、体重はちょっと少な目。

ご飯もたくさん食べれて、元気に過ごしています。

母乳はいいもの、でも無理はよくないもの

確かに母乳だけで育てられたらいいと思います。

でも、無理は一番良くない。

きっとあの産院も、出産もやっていた頃は、2%の人以外は母乳のみで育てられたのかもしれません。

そういった産院の入院時のサポートがあれば、できたのかもしれない。

でも、私はきっとできなかったと思う。

と言うより、母乳かミルクかなんて正直どっちでもよかった。

だから、もっと早く気付けばよかった。

外出も必要最低限しかできなくて、いつも大泣きの娘を連れ回していた。

あんなにママが無理するより、ミルクをあげて心にも余裕を持って育児をしたかった。

これから出産をする方、子供を産んで母乳育児に悩んでいる方。

私は無理をする必要はないと思います。

ママが潰れる前に気付いてほしい。

初めての育児だからこそ、頑張りすぎてしまう。

子供がまだ1人だからこそ、頑張ればどうにか一人でこなせてしまう。

だから、体の悲鳴に気付けない。

母乳かミルクかで悩んで疲れているなら、もう答えは出ています。

まとめ

一日中子供とべったり授乳漬けの毎日も、今となってはいい思い出です。

でも、当時は壮絶すぎて、精神的にも体力的にも本当に限界でした。

一番近くで見ていた私が分からなかったなんて、それこそ本当に母親失格でした。

育児を頑張るママに、私と同じことで悩んでほしくない。

私みたいになってほしくない。

どうか、楽しく育児ができることを願っています。

 

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